March 29, 2008
続き
それから、
「ダケド」くんは、
恥ずかしそうに言いました。
「君に出会って『そうね』
っていってもらうたびに
ぼくは、いつも心が
ほかほかしたんだ。
言ってもらうたびに、
君のことが、ますます
好きになったんだ」
「ソウネ」さんも、
思い出しました
「ダケド」くんに
出会ったころ、
「ソウネ」さんは、
いろいろと失敗続きで、
自分のことがきらいに
なりかけていたのでした。
そんな時、
「ダケド」くんは、
言ったのです。
「だけど、君の話し方は、
とってもすてきだよ。
君が気付いていない
すてきなところが、
もっとたくさんあると思うよ。
あの「だけど」のひとことで、
「ソウネ」さんは、
「ダケド」くんのことが、
だいすきになったんです。
本当は二人とも
仲良くしたいんです
でも、これまで、
自分のやりかたでしか、
相手と接しようと
してこなかったのです。
それでは、相手には
つたわらないということに、
気付いてなかったんです。
「これからは、ぼくも
上手に『そうだね』が
使えるようになるよ」
「ダケド」くんが言いました。
「私も、ときどきは、
ちゃんと『だけど』って
言うようにするわ」
「ソウネ」さんも、にっこり
笑って言いました。
二人は並んで、
海を見つめています。
夕日がきらきらと輝き、
水平線に落ちていきます。
「こんな景色を見て
毎日暮らしたいな」
「ダケド」くんが言いました。
「そうね」と、
「ソウネ」さんがこたえました。
二人はとっても幸せでした
March 23, 2008
ソウネさんダケドくん
今日も二人は、並んで
海を見つめています。
今日がきらきらと輝き
水平線に落ちていきます。
「きれいな夕日・・・。
こんな景色を毎日見て
暮らしたいわ」
「ソウネ」さんは、
うっとりして言います。
すると、「ダケド」くんが言いました。
「だけど、いつも今日のようにいい天気とは
かぎらないからね」
「そうね・・・」
「ソウネ」さんは、
がっかりしました。
いつもいつもそうなのです。
「ソウネ」さんが言う事に
「だけど」くんは、
いつでも、かならず
「だけど」と言うのです。
「ダケド」くんの言う事には、
まちがってはいないのですが、
「ソウネ」さんは、
なぜか、いつも
悲しい気持ちになるのです。
そんな二人のやりとりが何日もつづいたとき
「ソウネ」さんは、とうとう、
「だけど」くんに言いました。
「そうね、
あなたの言うとおりだわ。
なのに,あなたの言葉を
聞くたびに、私はどんどん、
気持がおちこんでくるの」
「ダケド」くんは、
びっくりしました。
「ソウネ」さんは、
いつも「そうね」と
言っていたので、
そんな気持でいるなんて、
思いもしなかったのです。
「だけど、ぼくには、
そんなつもりは
全然なかったんだよ」
「ソウネ」さんは
たまりかねて叫びました。
「そうね、あなたが
そうだということは、
よくわかるわ。
だけど、私はかなしいの・・・」
言ってから、
「ソウネ」さんは、
びっくりしました。
産まれて初めて、
「だけど」という言葉を
使ったからです。
言われた「ダケド」くんも、
びっくりしました。
「ソウネ」さんから、「だけど」
という言葉を聴いたのは、
初めてでしたから・・・・。
「そうだね。君に
そんなふうに言われると、
僕も悲しくなるよ」
「だけど、あなたは、
いつも私に、
そう言ってきたのよ」
二人は、
顔を見合わせました。
二人の言葉がすっかり
逆転していたからです。
二人は、無性に
おかしくなってきました。
自然に笑いが起きて、
二人は笑い転げました。
疲れましたので今日はこの辺でおしまいです^^。
March 10, 2008
事件

March 04, 2008
黒から白
に乗り換えるかが思案のしどころです。果たして如何なる結果に落ち着くことやら・・・。
34万キロのハイラックスの運命はいかに・・・・・・^^。

